システム屋は、システムを作って当たり前なのだから、「いい感じのシステムを作ります」といった目標を掲げた時点で、なんの工夫もなくて、おもしろみがないですよね。 例えるなら、依頼されたことは、ちゃんとやりますよと、言っているのと変わりがなくて、それだと、顧客の期待を超えるような仕事には、結び付きません。
そうではなくて、言われてないことも、アレコレ工夫を凝らすことで、ひとつ先の成果を出して、顧客を唸らせたいものです。アルタスファイブとは、そんな体質を持った会社です。
唸るような結果は、人と同じことをやっていたのでは、出せないので、プラスアルファの努力が必要です。 "時間的価値を創造する"という、 ミッションを掲げていますが、これは、見当外れなチャレンジで、貴重な時間を無駄にしないための羅針盤です。
「早く、楽しく、深く」
どこの会社でも、そうだと思うのだけど、ミッションだのビジョンだの言われても、それだけ見て、具体的な行動を起こすことは、なかなかできません。 安易にスピード重視を叫んでしまうと、手抜きを助長しかねないので、「早く、楽しく、深く」を合い言葉に、バランスをとりながら、仕事に臨めるように、アルタスファイブのコンセプトとして、まとめました。
このコンセプトに従うなら、「 早く 開発するんだけど、自分たちも 楽しく 取り組めて、そして、プロフェッショナルに遂行するために、技術を 深く 掘り下げるよ」となります。
バランスは、常に大切です。
Concept.1 もっともわかり易いスピードを最大に
仕事のスピードは、最もわかり易いポイントです。
これを、最大化することは、顧客からの評価を、ダイレクトに得られます。
顧客の目線で、システムを見つめてみてください。ほとんどのお客様は、システムのことを、あまり詳しく知りません。開発者魂を発揮して、システム内部の作りに拘ったところで、それ自体を評価してもらえるわけではありません。
ここを抑えておかないと、頑張ってるのに、評価はイマイチということになります。
例えば、必要以上に内部の作りに拘って、納期ギリギリに終わるより、余裕を残して、プロジェクトをセーフティーに終えた方が、安心感もあるし、新システムでの業務の準備に時間を使えるので、顧客にとっては、後者の方がメリットがあります。
※ "拘り"がダメということではありません。アクセルを踏むポイントが正しければ、"拘り"は、とても大事です。
Concept.2 枯れた技術と新しい技術をハイブリッドで
スピードを優先するなら、古い枯れた技術を使い続けた方が良いです。
勘所を心得ているし、参考にできる過去のプロジェクトが、たくさんあるので、試行錯誤がありません。
でも、技術者というのは、それだけでは、満足できないものです。
良い技術者ほど、そういった傾向があるかもしれません。
枯れた技術だけでは、仕事がつまらないので、やはり、新しい技術を取り入れることも、やり続けないといけません。
枯れた技術でスピード感を出し、それで、浮いた時間を使って、新しい技術を学ぶことができると良いですね。
ただし、新しい技術を取り入れるとき、顧客にとってのメリットを十分に検討すること。技術者の自己満足を優先してしまうと、だいたい、痛いことになるので、常に、顧客メリットを考えるようにします。
Concept.3 すべての取り組みを肥やしに!
いつもの、やり慣れた仕事を、"時間的"視点で、見つめ直したとき、まだまだ改善できるプロセスが見つかったりします。
日頃の開発業務も、カイゼンを繰り返して、日常のすべての取り組みを肥やしにしたいものです。
そのためにも、得られた知見を会社にフィードバックし、共有する手間を惜しまないことが大切です。
個人単独で試行錯誤できる時間には限りがあるので、試行錯誤した結果を、レジュメとして共有することで、習得できる知識が、何倍にもなって、スピード感が出ます。
Concept.4 筋の通った開発方法を整備
早く作るために、"やっつけ仕事"になったのでは、本末転倒だし、過去の経験則に基づいたやり方に固執したのでは、スピード面の改善はありません。と言って、毎回、思いつきで、開発のやり方を変えていたのでは、プロジェクトが安定しません。
なかなか、難しい課題ではあるものの、開発のやり方として、筋の通った方法論を持つことで、スピード開発を可能にします。
この方法論を虎の巻としてまとめて、さまざまなプロジェクトからのフィードバックをこれに反映して維持していくと、プロジェクトは、この虎の巻で進められます。
確立した手順に沿って作業できると、迷う時間が減って、プロジェクト固有の課題だけに集中できるから、スピード感が出るようになります。
他にも、朝会、振り返り、ペアプロなど、最近は、たくさんの会社でやっている取り組みがありますが、効果効能をわかった上で取り組んでいるチームが、どれほどあるでしょうか?
本に書かれてあったから、あるいは、他の開発チームで経験したからという理由で、ただ模倣しているだけでは、単なる儀式でしかないので、やらない選択があってもいいです。
やるなら、その意味を理解して、そして、実際に生きた取り組みにするためには、自分たちにあったやり方にアレンジすることが欠かせません。
ガイドラインも、いろんな取り組みや流儀も、メンテナンスして風化させないないようにします-。
Concept.5 深く追求する
新しいことにチャレンジするのは、楽しいものです。
せっかくなので、さわりを試すだけではなくて、深く知るということで、プロのスキルに仕上げたいものです。
深く知るということの1つには、体系的に学ぶということが、あると思います。
可能な限り、書籍などを通じて、体系的に学ぶようにします。
"仕事の半分は google で検索してる時間・・・"、これでは、場当たり的で、仕事がいつ終わるのか、見通しが立てられません。プロとは言えませんね。
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