AI で「動くデータ基盤」は作れる時代。それでも壊れるのは、なぜか
受託開発をしていると、こんな相談をよく受けます。「前に社内で組んだデータ集計の仕組みが、動かなくなった。直せる人がいない」。
これからの時代、こんな話が、もっと増えていくような気がします。
AI で、だいたい作れてしまう
データを集めて、加工して、グラフにする。この一連の処理は、以前なら専門の知識が要りました。でも今は、AI に聞きながら書けば、それらしいものが動いてしまいます。知識が無くても、そこそこのデータ処理が組める。いい時代です。
ただ、ここに落とし穴があります。「作れる」と「続けられる」は、まったく別の話だからです。
日曜大工の家は、なぜ雨漏りするのか
AI に手伝ってもらって作ったデータ処理は、たいてい日曜大工的になります。とりあえず今の要件では動く。でも、次のような課題が付きまとうことになります。
- どういう順序で組み立てたのか、本人しかわからない
- 元データの形が少し変わると、静かに壊れる
- 直そうにも、どこをいじれば何が起きるか読めない
こうして、半年後には「触れない仕組み」ができあがります。作った本人が異動すれば、もう誰も直せない。結局 Excel の手集計に戻る、というのはありがちな光景です。
家に例えるなら、日曜大工で建てた小屋のようなものです。建てるだけなら建つ。でも、雨風に何年も耐える構造にするには、やっぱり基礎と設計の知識が要る。データ基盤も同じです。
「作る」より「続ける」が難しい
データ基盤の本質は、実は作ることではなく、続けることにあります。
数字は、集めただけでは使えません。生のデータを、順序立てて整え、積み上げていく。この土台をきちんと組めているかどうかで、後の運用が天と地ほど変わります。土台が雑だと、少しの変化で崩れ、更新が止まり、いつのまにか誰も見なくなる。
そして厄介なことに、この「土台をきちんと組む」部分こそ、いちばん専門知識が要るところなのです。AI で省けるのは、むしろ表面の作業のほう。基礎工事は、そう簡単には省けません。
道具の問題ではなく、人の問題
ここまで書くと、「じゃあ、いい BI ツールを入れればいい?」と思うかもしれません。でも、たぶん違います。
高機能なツールを入れても、それを使いこなして土台を整え、壊れたら直し、要望に応えて育てていく。その作り手がいなければ、結局また止まります。専任のデータ分析チームを何人も抱えられる会社なら話は別ですが、多くの会社にとって、それは現実的な選択ではありません。
つまりこれは、道具の問題というより、人の問題です。小さくてもいいから、続けられる作り手がそばにいること。そこが効きます。
そんな問題意識から作りました
この「作り手をどう用意するか」という問いに、自分たちなりに答えを出したのが、今回リリースした BI SaaS「Nugget BI」です。
ツールを渡して終わり、ではありません。データを整える土台づくりから、グラフの作り込み、その後の手入れまで、運営チームが引き受けます。いわば、小さな専属のデータ分析チームを、月額で持てるサービスです。もちろん、慣れた方がご自分で作り込むこともできます。
日曜大工で崩れる前に。あるいは、崩れてしまった後からでも。データ活用の土台づくりで困っている方は、気軽にご相談ください。
Nugget BI について詳しくは、こちらから、お問合せください。
